量子ゲート操作での時間発展を支配するハミルトニアンに機器の較正エラーに相当する誤差が入るモデルを考え、その下で、いくつかの量子アルゴリズムを時間依存行列積状態法(TDMPS)で多倍長精度でシミュレートし、終状態における誤差について予備的な結果を得た。 計算ライブラリの開発は進捗が大きく、バックエンドライブラリのエルミート行列対角化ルーチンが、著名なPARIライブラリのそれよりも高速になった他、Liouville空間上のTDMPSの安定動作が可能になった。 副次的な成果として、量子エラーを積極的に利用する量子DA変換アルゴリズムを開発した。
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