振動実験により、曲管背面の地盤のスラスト抵抗力を明らかにした。砂の地震時のスラスト抵抗力は密度により異なる。密詰めの砂に埋設した曲管模型に、静的な砂のスラスト抵抗力の80%のスラスト力を作用させた場合、地震時(800gal)の変位量は緩詰めの場合の16%であった。静的なスラスト抵抗力の1/2のスラスト力でも模型は変位したことから、砂のスラスト抵抗力は地震時に大幅に低下することが分かった。砕石についても、砂と同様の挙動を示した。一方、固化処理土は、スラスト抵抗力が極めて高く、砂の静的なスラスト抵抗力の2.5倍のスラスト力を作用させた場合でも、静的及び加振時においても、模型に変位は生じなかった。
|