新規抗がん剤であるPIP-CBIを用い、様々な変異がん原遺伝子を標的とする薬剤の探索を行った。KRASのコドン12の変異配列を標的とする候補薬剤KR12を元に、KR12の誘導体 KR12-αの新規合成を行い、その毒性試験を行った。また他の変異性ドライバーオンコジーンを標的とする化合物の合成を行った。その結果、ALK、PIK3CA、MYCに対する変異遺伝子をそれぞれ有する細胞株に対する強い毒性を有する各種PIP-CBIの合成に成功し、その抗腫瘍効果が確認された。 以上の結果から、本研究は変異がん原遺伝子ドライバー核酸配列を標的としたPIP-CBIの創薬開発に大きく寄与する結果となった
|