バイケイソウは、誤食による中毒の発生件数が日本で最も多いものである。本研究は、種特異的なDNA領域を利用することにより、迅速正確な特定を目指した。DNAバーコーディング領域の解析を行った結果、バイケイソウの種判別にはtrnH-psbA及びtrnL-trnF領域を用いるのが妥当と考えられた。バイケイソウDNAのリアルタイムPCRによる試験を行ったところ、trnH-psbAについては1pg から、trnL-trnFについては10pgから種特異的な検出ができた。trnL-trnF領域についてLAMP法プライマーを設計し試験したところ、80pgのDNAからバイケイソウ特異的な検出が可能であった。
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