今後の研究の推進方策 |
当初の計画に沿って、抗SLC15A4モノクローナル抗体の樹立を行い、その性状解析を行うとともに、抗体の炎症応答に対する効果をin vitro, in vivoの両面から解析する。特に炎症性自己免疫疾患モデルマウスを用いた抗体の炎症抑制効果について検討をすすめる。 ①in vitroにおける抗SLC15A4抗体の動態と機能の検討:SLC15A4を高く発現している樹状細胞を用いて,TLR応答における抗体の作用を検討する。抗SLC15A4抗体の作用がTLRリガンド応答に抗炎症効果なのか、TLR刺激によって樹状細胞から産生される炎症性サイトカインのTNF-α, IL-6あるいは1型インターフェロンのIFN-βを指標に検討する。また、蛍光標識した抗体の細胞内デリバリーについて、局在解析を共焦点レーザー顕微鏡、結合量の解析をFlow cytometryで評価する。 ②in vivoにおける抗体の効果についての解析: ①の結果をふまえた上で、新規抗体療法確立へのアプローチとして、マウスモデルを用いて抗体投与による炎症性自己免疫疾患の改善効果について検討する。
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