免疫細胞はライソゾームを分泌やシグナル伝達の場として利用しており、そのために独自のライソゾームの環境制御システムを持っている。本研究では、免疫細胞のライソゾームに局在するアミノ酸トランスポーターSLC15A4が、自然免疫センサーのTLR7やTLR9を介した免疫応答を制御するメカニズムの解析を行った。その結果、ライソゾームのSLC15A4が近傍に局在するmTORの活性に影響を与えることによりTLR7/9のシグナル伝達、特にI型インターフェロンの産生を制御するという新しい炎症制御機構を明らかにし、その成果をImmunity誌に発表した。
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