7Li(p,n)反応を用いて生成される高エネルギー中性子場に混在する低エネルギー連続中性子のエネルギースペクトルを精度良く測定する技術を開発した。サイクロトロンのビーム間引き技術を利用し、複数のシンチレーターによるTOF測定技術を確立し、ターゲットで直接生成される中性子が有意に測定される100 keV近辺までのスペクトルを取得することに初めて成功した。また、高エネルギー中性子場に適した金放射化ボナー球検出器を用いて、アンフォールディング法により全エネルギースペクトルを評価した。さらに、実際の検出器応答評価のベンチマーク実験を行い、検出器や施設の特性に合わせた測定・解析手法について知見を得た。
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