本研究の目的は単電子デバイスを用いた微小電流標準の実現である。本研究では、「超伝導ナノ構造を用いた単電子ポンプによる定電流発生」「新奇デバイス開発」「高速微小電流測定技術の開発」の3つの研究を行った。具体的には定電流発生に関して「SINISターンスタイルを用いた単電子ポンプの磁場による安定化」「SINISターンスタイルの並列駆動、高周波駆動による電流の増幅」を行った。また新奇デバイス開発に関して「微粒子ナノギャップを用いた単電子トランジスタの作製」「2DEGを用いた並列単電子ポンプ素子の開発」を行った。最後に「マイクロ波反射・透過測定を用いた実時間単電子検出」のための計測技術の開発を行った。
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