研究成果の概要 |
酸素が薄い環境(低酸素環境)では、神経系に様々な影響が生じることが報告されている。本研究は、運動学習(動作の習熟)に対しても低酸素環境は影響を及ぼすのかを検討した。自転車エルゴメータに乗り、提示されたターゲットにあわせて力発揮をしながらペダリングする課題を、通常酸素と低酸素(標高3,000m相当の酸素濃度)の環境下で行い、ターゲットにあわせた力発揮が上達していく過程を比較した。どちらの環境においても上達は見られたが、その程度に差は認められなかったことから、標高3,000m程度の低酸素環境であれば、運動学習には影響を及ぼさないことが明らかとなった。
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