研究成果の概要 |
開放系衝突実験で, 水氷を含む標的の蒸発・化学過程を調べるための実験系を構築した. 液体窒素で冷却可能なステージと, 四重極質量分析計を接続可能な専用実験チャンバを新規製作し, 千葉工業大学惑星探査研究センターに設置された二段式水素ガス飛翔体加速装置の後段に設置した. 研究の第一歩として水氷標的を用いた衝突実験を実施した. その結果, 構築した実験系で十分なS/Nで生成した水蒸気を検出できることを確かめることができた. 多少の実験手順の変更だけで, より複雑な標的(水氷-有機物-珪酸塩鉱物の混合物)を用いた衝突実験も可能になる見込みである.
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