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2014 年度 実施状況報告書

近世庭園の様式と地域性に関する基礎的研究-重森編年への検証として

研究課題

研究課題/領域番号 25871246
研究機関独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所

研究代表者

高橋 知奈津  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 研究員 (00516601)

研究期間 (年度) 2014-02-01 – 2017-03-31
キーワード近世庭園 / 様式編年
研究実績の概要

本研究は、桃山時代から江戸時代の寺院や邸宅の庭園を対象に現地調査をおこない、網羅的な調査を基にする編年研究として唯一であった重森三玲による様式編年を検証することを目的とする。本年度は、その前提となる重森三玲の編年観の整理として、『日本庭園史大系』1971-1976をはじめとする重森の著作のうち、特に近世庭園の様式について言及する論考を収集し、その内容の整理をおこなった。この作業を通じて、重森がおよそ30~40年単位で、特に池と築山の規模・形状に注目した上で様式変遷を認めていることが判明した。また、現地調査の対象とする庭園のうち、特に近畿圏の対象について資料収集をおこなうとともに、一部現地調査をおこなった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当研究以外の職務従事のための時間配分が計画時より多く、併せて育児休暇取得後の家庭状況から遠方での調査の実施が困難となり、現地調査が多くを占める当研究の進捗に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

平成26年度引き続き、重森三玲の編年に関する資料を収集し、その具体的な特徴を明らかにして整理し、論文発表をおこなう。
また他の職務に関係する地域の近隣を当研究の現地調査先に組み込むなど、調査地域の見直しを随時行いつつ、調査を進める。

次年度使用額が生じた理由

物品費では初年度に必要としていた機材が計画より安価に入手できたため、旅費では遠方への調査を複数回計画していたが実施することができなかったため、その他では研究の遅れのために学会等の発表に至らなかったため。

次年度使用額の使用計画

平成27年度は、引き続き対象の庭園に関する資料を収集するとともに、近畿圏および中国地方の庭園の現地調査を実施し、学会等で発表をおこない、これらの資料購入費、旅費、学会投稿料にあてる。

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公開日: 2016-06-01  

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