研究課題
本年度は以下の研究を行った.前年度の研究で開発した特徴抽出手法Overlapped Pyramid of Histograms of Orientation Gradients (OPHOG) とランキング手法Similarity Constrained Manifold Ranking (SCMR) の研究成果のまとめを行った.三次元物体検索の国際コンテストSHREC'14の一般物体検索とスケッチ検索部門の参加者を中心に,近年の研究をとりまとめた論文の執筆を行った.また,OPHOGについては,特許の出願も行った.さらなる検索性能の向上を目指して,特徴抽出手法の改良・開発を進めた.これまでの研究で,エッジ画像の輝度差に基づく特徴抽出手法が有効であることを確認している.これをふまえ,Local Binary Pattern (LBP) を応用した局所的な変化を捉えた特徴抽出手法を考案したが,OPHOGと比較して,わずかに検索性能の向上が見られただけであり,さらなる改良が必要である.また,スケッチ画像による三次元物体検索の研究で得られた知見を,写真画像による三次元物体検索に応用した.細線化と平滑化を行ったエッジ画像から,輝度勾配に基づく特徴量を抽出することは,写真画像による三次元物体検索でも有効であることを確認した.本研究の実応用を考え,機械部品によるデータセットの作成と,デモシステムの開発を行った.本研究では,応用の一つとして,3D CADソフトウェアでの設計における,既存データの検索を想定している.そこで,機械部品の三次元物体とスケッチ画像で構成されるデータセットを作成した.上記のLBPによる特徴抽出手法と合わせて,発表を予定している.また,研究を広く一般に伝えるため,Webブラウザ上で動作するデモシステムを開発した.大学技術展等で実際に利用して頂き,企業との共同研究に繋げていきたい.
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Computer Vision and Image Understanding
巻: 131 ページ: 1-27
doi:10.1016/j.cviu.2014.10.006
http://www.kde.cs.tut.ac.jp/~atsushi/3dors/