本研究では、温冷感刺激呈示機構を備えたインタフェースを視聴覚メディアと融合し、新しいエンタテイメントシステムの実現を目指した。まず、温刺激が聴覚メディアに及ぼす影響が特に大きいことや、印象が先鋭化する傾向があることなど、基礎的な知見を得た。次に、日常的な使い心地を考慮したインタフェースの構築目指し、衣環境学的知見を参考に、設計に関わる基礎的な知見を得た。そして、温感を後頸部に呈示するウェアラブルインタフェースを構築し、視聴覚メディアと組み合わせたホームシアターシステムを実装して、その有効性を確認した。
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