研究実績の概要 |
端末機器利用ユーザの能力に応じた「ユーザ適応型Webブラウザ」構築を目的として、当該年度は、「教育環境における情報活用を想定したスマート教育ユースケース」に関して研究を進め以下の成果を上げた。 ●ネット上から最新ニュースに関連するソーシャルメディア情報を収集し、それをマルチスクリーン環境にあたかもオーケストラの指揮者が音楽を奏でるように分散表示させることできるシステムを開発し、2014年7月にDICOMO2014シンポジウム、IEEE 38th Annual International Computers, Software and Applications Conferenceで発表した。DICOMO2014では、その有効性が評価され優秀プレゼンテーション賞を受賞した。 ●一般教養教育向け既存教育コンテンツに手を加えることなく、タブレットや電子黒板、WiFi環境が装備された環境で、スマート教育を実施するためのクラウドベースの支援システムの開発を行った。このシステムを長崎県下の実際の高校で試用することで評価を行いその結果を2014年10月に教育学習支援情報システム研究会で発表した。また、本システムをSaas型のシステムとして提供可能なことを示した論文が2015年3月で開催されたIEEE Mobile Cloudにフルペーパとしてアクセプトされた。さらに、これをフレームワーク化し、その改変時の生産性で評価した論文が情報処理学会論文誌から条件付き採録となった。
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