研究実績の概要 |
平成26年度はSSL/TLS で暗号化された HTTPS 通信の宛先ホスト名をDNSの観測情報に基いて推定する技術 SFMap を開発した。実データを用いた評価の結果、従来手法と比較しても高精度な結果を得られることが確認された。以上の研究成果をネットワーク計測に関する専門の国際会議であるTMA (Traffic Monitoring Analysis) (査読有り、採択率29%)、および国内の研究会として電子情報通信学会・情報ネットワーク研究会にて発表した。 平成27年度は SFMap が超高速で動作するようなスケーラビリティ向上に取り組み、サンプリング技術、フィルタリング技術を適用することによって高精度を維持しつつも超高速ネットワークに対応可能な技術を確立した。また、これまでに得られた成果を下記の研究成果(査読有り海外論文誌1件、招待講演1件、特許出願2件)としてまとめた。 ○論文誌(1件):スケーラビリティ向上も含め、これまでの研究をすべてまとめた成果。 T. Mori, T. Inoue, A. Shimoda, K. Sato, K. Ishibashi, and S. Goto, “Statistical Estimation of the Names of HTTPS Servers with Domain Name Graphs,” Computer Communications, 2016 (査読有り・印刷中) ○招待講演(1件):これまでに得られた研究成果の総まとめを招待講演として紹介した成果。森達哉,井上武,下田晃弘,佐藤一道,原田薫明,石橋圭介,芳賀夢久,笹生憲,後藤滋樹,”名前情報による隠されたトラヒックの顕現化,” 信学技報, vol. 115, no. 370, IN2015-74, pp. 19-24, 2015年12月 (招待講演) ○特許出願(2件):(1)名前特定装置、名前特定方法、及びプログラム(PCT出願)、(2) アクセス数推定装置、アクセス数推定方法、及びプログラム
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