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2013 年度 実績報告書

潅流可能な血管様構造を有する3次元細胞組織の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25882012
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関東京大学

研究代表者

平山 佳代子  東京大学, 情報理工学(系)研究科, 研究員 (60710564)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード生体t医工学 / 3次元組織構築 / 血管様構造
研究概要

本年度は、バクテリアセルロース微小径ファイバ周囲に階層的に異種細胞層(平滑筋細胞/繊維芽細胞)を形成することに成功した。
また、本研究課題においては、細胞培養条件下で、細胞に害なくセルロースを分解することが必須となる。これには、セルロースを特異的に分解する酵素であるセルラーゼを用いるのが最適であると考えられる。しかし、セルラーゼは多様な種類が存在し、セルラーゼの種類によっては細胞死が誘発されるのが観察された。そこで、各メーカーからセルラーゼを取り寄せ、細胞死の有無を観察した結果、細胞死を誘発しないセルラーゼを発見した。今後は、これを利用して管腔構造を作製していく。
また、予想外の成果として、フォトリソグラフィーのプロセスを応用することでバクテリアセルロースのマイクロパターンを作製できることを見出し、この成果を国際学会(IEEE MEMS2014)で発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究室を異動し、細胞培養環境の立ち上げなどに尽力したため、課題の進捗状況はやや遅れている。しかし、バクテリアセルロースの新しい加工成形技術を開発し、また、本研究課題においてキーポイントである、セルロース分解酵素の使用方法が確立されつつあり、この遅れは十分取り戻せると考えている。

今後の研究の推進方策

顕微鏡やクリーンベンチの導入により、細胞培養環境が整ったため、バクテリアセルロース微小径ファイバ上に細胞層を形成し、その後セルロースを分解する方法を検討する。これにあたり、バクテリアセルロース微小径ファイバの作製に新たに3Dプリンターを利用して作製したデバイスの導入する。従来の同軸二重層流デバイスを利用した方法では中空のバクテリアセルロース微小径ファイバの作製が困難であったが3Dプリンターで新デバイスを作製することでこれが可能になると考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] MICROPATTERNING OF BACTERIAL CELLULOSE AS DEGRADABLE SUBSTRATE FOR CELL CULTURE2014

    • 著者名/発表者名
      苅田裕也、平山佳代子、尾上弘晃、竹内昌治
    • 学会等名
      IEEE MEMS
    • 発表場所
      サンフランシスコ、アメリカ合衆国
    • 年月日
      20140126-20140130
  • [図書] 整形・災害外科2014

    • 著者名/発表者名
      平山佳代子、尾上弘晃、竹内昌治
    • 総ページ数
      8
    • 出版者
      金原出版

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公開日: 2015-05-28  

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