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2013 年度 実績報告書

対象者の残存能力に応じた支援機器選定システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25882031
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関東京電機大学

研究代表者

井上 淳  東京電機大学, 未来科学部, 助教 (20609284)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード福祉工学 / 筋活動推定 / 下肢装具 / ベイズ推定
研究概要

本研究の目的は、「対象者の残存能力に応じた支援機器選定システム」の構築である。初年度は本研究手法の有効性を示すことを目的とし、支援機器から直接人体に影響を与える部位が少ない下肢装具を対象とした,望ましい筋活動と関節可動域から必要な下肢装具を決定可能な「患者の残存能力に応じた下肢装具選定システム」を構築を目指した.
具体的には下肢筋活動量の推定を、通常歩行時の歩行データからベイジアンネットワークを用いた数学的モデルを構築することで行った。その結果、下肢筋活動の高い推定精度が得られただけではなく、筋活動量の変化する原因についても原因推定が可能となった。その原因推定について、歩行時の生体力学的見地からの検討を行い、推定モデルの妥当性を示した。
また、下肢装具を装着した際の関節角度などの歩行条件を実験用下肢装具を用いて再現し、関節が固定された状態と固定されていない状態を比較して両モデル間の筋活動変化の原因を検討した。その結果、装具装着歩行時の筋活動変化原因も表すことができ、歩行条件が変わった際、本モデルだけで筋活動変化原因をピックアップできることが示された。
このことから、本モデルの下肢装具の選定システムへの応用が有効であることが示唆された。
今後は、実験用下肢装具で再現できる下肢装具条件を増やし、様々な条件で装具歩行時の筋活動がモデリング可能かどうかを示すことで、下肢装具の選定システムの構築を進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初年度に下肢麻痺患者における効果の検証まで行う事を計画していたが、下肢麻痺被験者の確保ができず、実際は健常者での実験にとどまっていため。

今後の研究の推進方策

初年度で実施できなかった下肢麻痺被験者での検証を行う一方で、次年度目標である支援機器全般に一般化することを目的とし、医療・福祉現場で広く使用されている歩行器を対象として,「患者の残存能力にあった歩行器の選定システム構築」を進めていく.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] BIODYNAMIC VERIFICATION OF AN ESTIMATED MUSCULAR ACTIVITY MODEL FOR ORTHOSIS PRESCRIPTION SUPPORT SYSTEMS2014

    • 著者名/発表者名
      Jun INOUE
    • 学会等名
      International Association of Science and Technology for Development Biomedical Engineering~BioMed 2014~
    • 発表場所
      "Kongresshaus Zurich" Zurich Switzerland
    • 年月日
      20140623-20140625
  • [学会発表] 下肢装具装着歩行時における筋活動推定ベイズモデルの 生体力学的検討2014

    • 著者名/発表者名
      井上淳
    • 学会等名
      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会2014
    • 発表場所
      富山県 富山市総合体育館
    • 年月日
      20140525-20140529

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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