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社会的動機づけ形成の階層的神経基盤の全体像を明らかにするために、他者と競合する条件で課題を行う群（競合群）と他者と競合しない条件で課題を行う群（非競合群）において、課題遂行中の脳活動を機能的磁気共鳴画像法によって計測した。競合群では、課題に対する内発的動機づけの高さと成績との間に有意な正の相関を示したが、非競合群ではそのような相関は見られなかった。この結果と一致して、競合群では、前頭連合野外側部および腹側淡蒼球の活動が成績と有意な正の相関を示したが、非競合群ではそのような相関は見られなかった。これらの結果は、前頭連合野外側部と腹側淡蒼球が社会的動機づけに関与していることを示唆している。
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