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【研究の目的】糖尿病患者は年々増加しており、医療経済に大きな影響を与えている。運動療法は糖尿病治療の柱であるが、高齢化に伴い、運動療法を実施できない患者が多くなっていることは社会的な問題といえる。近年、運動が実施できない寝たきり患者などへの代替手段として、骨格筋電気刺激が注目されており、研究代表者は骨格筋電気刺激が2型糖尿病患者の食後血糖値の上昇を抑制できるなど急性効果を明らかとしてきた。しかし、中・長期的なトレーニングとしての効果は明らかとなっておらず、本研究では、骨格筋電気刺激の中期的なトレーニングが血糖コントロールに及ぼす影響を明らかにすることを目的としている。本研究によって、寝たきり患者や整形外科疾患などによって運動を実施できない患者への応用が可能となるため、医療・介護分野への貢献は多大であると考えられる。
【研究計画】本研究の計画は以下の通りである。1.健常者における骨格筋電気刺激によるトレーニング効果の検証、2.2型糖尿病患者に対する継続的な骨格筋電気刺激の有効性を明らかにする
【研究計画の実績】
1.平成26年8月～10月において、平成25年度に実施した健常者におけるトレーニング効果の検証の継続課題を実施した。平成25年度は骨格筋電気刺激による介入群の測定を実施し、筋力および持久力の向上を認めたが、本年度のコントロール群の測定では、筋力および持久力は有意な変化を認めなかった。
2.平成26年4月～12月において、2型糖尿病患者における骨格筋電気刺激の臨床介入試験のプロトコル作成、スタッフ間調整、倫理審査申請を行った。平成27年1月より2型糖尿病患者のリクルートを行った結果、14名が登録され、平成27年3月末時点で、全症例とも16週間の介入試験を継続している最中である。
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