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2013 年度 実績報告書

1930~50年代アルプス地域におけるツーリズム振興体制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25883004
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関大阪大学

研究代表者

森本 慶太  大阪大学, 文学研究科, 招へい研究員 (20712748)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードアルプス / ツーリズム / 観光学 / 大衆化 / スイス / ドイツ
研究概要

平成25年度は、(1)アルプス地域研究に関する文献資料の収集、(2)アルプス地域に関心をもつ歴史研究者との意見交換、(3)スイスとドイツにおける現地調査、(4)スイスとドイツのツーリズム史研究者との意見交換を実施する計画を立てた。
研究遂行に際しては、研究課題に関する先行研究の少なさから、(1)の作業を優先的に進め、収集した資料をもとに、アルプス文化史に関する研究入門書を分担執筆した(平成26年度刊行予定)。並行して日本国内のアルプス地域史に関心の深い研究者と意見交換を進めるため、平成25年11月16日に國學院大学渋谷キャンパスで開催されたスイス史研究会第80回報告会に参加した。
(3)および(4)の作業は、年度の終盤に集中的に進めた。(3)については、平成26年3月にスイスとドイツを訪問し、史料調査を実施した。スイスではザンクトガレンとベルンにおいて調査を行なった。ザンクトガレンでは、ザンクトガレン州立文書館で、ザンクトガレン商科大学観光講座設立に関する史料を閲覧・収集した。ベルンでは、ベルン州立文書館でベルン大学観光研究所設立前後の史料を中心に閲覧・収集した。ドイツでは、ベルリンを訪問し、ベルリン工科大学観光文書館(HAT)で戦間期ドイツ語圏の観光学研究に関する文献を閲覧・収集した。あわせて、ベルリン州立図書館でドイツ語圏観光学の二次文献を閲覧・複写した。また、現地滞在中は(3)の作業に並行して、(4)の作業を実施した。スイスでは、ヌシャテル大学のL.ティソ教授と面会し、アルプス地域ツーリズム史の研究動向について情報提供を受けた。ベルリンでは、先述のHATの責任者H.シュポーデ教授と面談し、ドイツ語圏の観光学史に関する研究動向や一次史料について情報提供を受けた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は、当初予定していた上記計画(1)~(4)のいずれも、順調に進めることができた。とくに、(1)の研究にもとづく論考を年度内に執筆、寄稿することができたのは、大きな成果である(公表は平成26年度を予定している)。(3)の史料調査については、年度末に実施したため、収集した史料を活用した成果の公表にはなお時間を要するが、調査自体は成功裏に終了した。また、(2)(4)に挙げた国内外の研究者との意見交換についても予定通りに進み、今後の研究の展開や成果を公表するうえで、重要な足がかりを得た。以上の点から、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

今後は、これまでに収集した史料を分析し、1930~50年代のドイツ語圏における観光学者とアルプス地域の観光振興との関係について研究を進める。研究成果の公表については、平成26年9月に開催予定の西洋近現代史研究会サマーセミナーにて報告するほか、平成26年度中の学術雑誌への投稿をめざして執筆を進める。あわせて、第二次大戦後のドイツ語圏における観光振興に関する史料収集のため、現地調査を実施する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 紹介:クリストフ・ビュヒ著、片山淳子訳『もう一つのスイス史―独語圏・仏語圏の間の深い溝』(刀水書房)2013

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 雑誌名

      西洋史学

      巻: 250 ページ: 74-75

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公開日: 2015-05-28  

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