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2014 年度 実績報告書

1930~50年代アルプス地域におけるツーリズム振興体制の研究

研究課題

研究課題/領域番号 25883004
研究機関大阪大学

研究代表者

森本 慶太  大阪大学, 文学研究科, 研究員 (20712748)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードアルプス / スイス / ドイツ / オーストリア / ツーリズム / 観光学
研究実績の概要

最終年度となる26年度は、前年度にスイスとドイツで実施した調査を踏まえ、(1)アルプス地域における「観光学」の形成過程、(2)従来の調査で扱っていなかった、オーストリア・アルプス地域における観光史の把握、(3)前年度から続けてきたスイス・アルプス地域の観光史の総体的把握と成果の公表、という三点に重点を置いて、研究を進めてきた。
上記のうち、(1)については、1940年代のスイスの観光業界の主要人物が、戦時下という国際環境のもとで「観光学」の制度化を推進した事実に注目し、観光業界と中立国スイスで活動していた「新自由主義者」との接点が彼らの活動を支える基盤のひとつであることを指摘した。本研究については、2014年9月に開催された西洋近現代史研究会サマーセミナーで「第二次大戦期スイスにおける観光研究の展開と戦後構想」と題する報告をおこなった。現在、活字化に向けて準備を進めている。
(2)に関しては、2014年8月にスイスとオーストリアにて文献の収集を主目的とする現地調査を実施した。この調査では、ウィーンのオーストリア国立図書館等でオーストリアの観光史を扱った文献の収集を進め、今後の比較研究の材料を入手することができた。
(3)については、前年度にある程度進めていたアルプス文化史に関する研究入門書の執筆を終え、内容の改善を進めた。この間、2014年10月11日に慶應義塾大学日吉キャンパスにて開催された、「日本スイス国交樹立150周年記念国際シンポジウム:フランス語圏スイス再考」に参加し、国内外のスイス研究者との意見交換を進めた。最終的な研究の成果として、2015年3月に刊行された、踊共二編『アルプス文化史:越境・交流・生成』(昭和堂)の第4章とケーススタディ(コラム)に寄稿している。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] スイス・アルプスへの旅:アルピニズム・鉄道・観光業2015

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 雑誌名

      踊共二編『アルプス文化史:越境・交流・生成』昭和堂

      巻: 1 ページ: 71-89

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ケーススタディ:ホテル経営者ザイラーとツェルマットの観光開発2015

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 雑誌名

      踊共二編『アルプス文化史:越境・交流・生成』昭和堂

      巻: 1 ページ: 114-117

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 紅の豚:「戦間期」の英雄2015

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 雑誌名

      藤川隆男・後藤敦史編『アニメで読む世界史2』山川出版社

      巻: 1 ページ: 193-212

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 都市紹介:ザンクトガレン:国際学芸都市の今昔2014

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 雑誌名

      関西大学西洋史論叢

      巻: 17 ページ: 63-67

  • [学会発表] 第二次大戦期スイスにおける観光研究の展開と戦後構想2014

    • 著者名/発表者名
      森本慶太
    • 学会等名
      西洋近現代史研究会第34回サマーセミナー
    • 発表場所
      ペンションらんぶる(群馬県吾妻郡草津町))
    • 年月日
      2014-09-07

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公開日: 2016-06-01  

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