研究課題
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アルプス地域を主要観光地に擁するスイスをはじめとするドイツ語圏諸国は、1930年代から50年代にかけて、世界恐慌や大戦の影響により、ツーリズム振興の方向性を見直すことを余儀なくされた。本研究では、そこで新たに構想された観光政策の歴史的意義について、①観光学の形成と②マス・ツーリズムへの対応、という二つの視点から解明することを試みた。①については、スイスで観光学が制度化される歴史的背景を明らかにし、②については、観光学者たちが戦後を展望した観光政策を構想する過程とその内容を検討した。
地域研究