研究課題/領域番号 |
25884025
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
古田 徹也 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00710394)
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研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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キーワード | 哲学 / 倫理学 / 分析哲学 / ウィトゲンシュタイン |
研究概要 |
本研究は、ルートウィヒ・ウィトゲンシュタインを「純粋に抽象的な問題を扱う分析哲学者」として捉える従来の見方に抗し、彼の議論の再構成に「文化」と「啓蒙」の観点を取り戻し、その倫理学的側面を明確に取り出すことを目指すものである。 そのうち本年度は、「文化批判の哲学者」としてのウィトゲンシュタイン像を明確にするため、文化の観点を視野に入れたウィトゲンシュタイン研究として国内外で先行するものの収集と調査を行い、主にスタンリー・カヴェルやコーラ・ダイアモンドをはじめとしたウィトゲンシュタイン研究者の論文の読解と検討を行った。 また、ウィトゲンシュタインを嚆矢とする英語圏の行為論の議論を検討しながら、行為論の探究が不可避的に倫理学的探究へと入り行く消息を跡付け、それを『それは私がしたことなのか』(新曜社)という題名の一書にまとめ、公刊した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度の主要な目的は、文化の観点を視野に入れたウィトゲンシュタイン研究として国内外で先行するものの収集と調査を遂行することであったが、それに関して十分な成果を得た。 また、のみならず、本年度は英語圏の行為論に関する一書を公刊することができたが、これは、本研究が最終的な目的とするウィトゲンシュタインの倫理学の解明に関しても手掛かりとなる成果と言える。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に収集した資料の調査を引き続きながら、以下の成果にまとめていく。 ・文化と啓蒙の側面に関連するウィトゲンシュタインの議論を跡付け、論文・研究発表等の形にまとめていく。 ・広くウィトゲンシュタイン研究に資する成果として、彼の講義録および遺稿の翻訳を進める。 ・学会において、ウィトゲンシュタイン哲学にまつわるワークショップを開催する。
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