• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

文化と啓蒙の観点を軸とするウィトゲンシュタインの倫理学の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25884025
研究機関新潟大学

研究代表者

古田 徹也  新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (00710394)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードウィトゲンシュタイン / カール・クラウス / スタンリー・カヴェル / 言語哲学 / 分析哲学 / 倫理学 / 文化批判 / 啓蒙
研究実績の概要

前年度に「今後の研究の推進方策」として予定していた、以下の三つの研究をすべて遂行した。
(1) ウィトゲンシュタインの講義録および遺稿の翻訳を進める: 2015年1月に、『ウィトゲンシュタインの講義 数学の基礎篇――ケンブリッジ1939年』(共訳、講談社学術文庫)を刊行し、後期ウィトゲンシュタインの議論の内実を、明確なかたちでひろく社会に発信した。また、これと並行して、他の遺稿の翻訳も進行させた。
(2)学会において、ウィトゲンシュタイン哲学にまつわるワークショップを開催する: 2014年6月に、日本哲学会第73回大会において、ワークショップ「ウィトゲンシュタインの哲学を貫くものと分かつもの」をオーガナイズした。これにより、ウィトゲンシュタイン哲学が前期と後期において「変化したもの」と「変化しなかったもの」の内実を共に捉える複眼的な視座を提示した。
(3)文化と啓蒙の側面に関連するウィトゲンシュタインの議論を研究し、論文・研究発表等のかたちにまとめる: スタンリー・カヴェルのウィトゲンシュタイン論やカール・クラウスの議論、あるいは、「信念」概念をめぐるウィトゲンシュタイン自身の議論等を跡づけることにより、「文化批判」や「啓蒙」という観点から、ウィトゲンシュタインの議論の倫理学的な側面を見出した。この成果は、すでに、著書『科学技術の倫理学II』や論文「「ウィトゲンシュタイン的独我論」の構造と意義」、発表「ゲーム、嘘、演技」などの内容に部分的に取り入れているが、今後も著書などのかたちで公開を行っていく予定である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 「ウィトゲンシュタイン的独我論」の構造と意義 : 永井均著『ウィトゲンシュタインの誤診 : 『青色本』を掘り崩す』について2014

    • 著者名/発表者名
      古田 徹也
    • 雑誌名

      『科学哲学』

      巻: 47(1) ページ: 53-66

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ゲーム、嘘、演技: ウィトゲンシュタインにおけるhuman nature2015

    • 著者名/発表者名
      古田 徹也
    • 学会等名
      ネットワーク日本哲学第5回研究会
    • 発表場所
      京都大学文学部
    • 年月日
      2015-03-15
    • 招待講演
  • [図書] 科学技術の倫理学 II2015

    • 著者名/発表者名
      勢力尚雅, 田中基寛, 古田徹也, 佐々木慎吾, 立花幸司, 矢島壮平, 西塚俊太, 高橋幸平, 横田理博
    • 総ページ数
      314
    • 出版者
      梓出版社

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi