研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、フランスの民族学者マルセル・モースが中心となって主題化した「贈与」の概念が、20世紀の人類学でどのように継承されたのか、またフランスの現代思想において贈与がどのような仕方で哲学的な考察対象となったのかを再検討することにある。その際、モースの知的遺産をさまざまな仕方で引き継ぐ「MAUSS」(社会科学における反功利主義運動)にも着目することで、人類学および哲学で個別に扱われてきた研究を思想史的観点から架橋することを試みた。
西洋思想史