本研究は、哲学史上用いられてきた「現前」の概念に関する集中的な分析を、18ヶ月間にわたって行った。この概念及びそれをめぐる解釈史について検討することによって、本研究は、「非‐形而上学的」な思考方法を解明する手がかりを獲得することを目指した。 以上の問題関心から、本研究は、具体的に、京都学派と新プラトン主義との関連を検討した。この成果は、口頭発表及び論文において公表された(詳細は添付資料を参照)。なお、それに加えて、本研究に関連する二つのコロックを国内で開催し、他の研究者とともにオーガナイザー及びスピーカーとして中心的役割を果たした。
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