研究課題
研究活動スタート支援
現代ミャンマー社会の根底を揺るがす民族問題について、その歴史的起源は英国植民地統治時代の「分割統治政策」にあるという理解がミャンマー内外で通説として受け入れられてきた。本研究では、その民族問題としては最大とされてきたカレン問題を事例として、このような通説の背後に作用している、独立後のミャンマー国家の政治的主流派を独占してきた旧ビルマ・ナショナリストの系譜の歴史観(タキン史観)を検証することを主要な課題とした。そしてこの歴史観の形成・流通過程、機能と作用形態、担い手などの諸側面を明らかにした。
アジア・アフリカ史