研究課題
研究活動スタート支援
本研究の目的は、混迷を深めた南北朝時代において、士大夫(知識人)たちが自らの根拠地として、家と国家にどのような価値を見出していたのかを、家訓や家学の内容を分析することにより、明るみに出すことである。研究の結果、不安定な国家権力の中で如何に家として存続していくかを伝えるものとして、家訓や家学の継承の過程を跡付けた。一方で自らが生きる社会としての国家や、仕官の在り方にも払われた強い関心の内実を明らかにした。
中国哲学