研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、宗教との対話を、宗教を理論的に「理解」することとしてではなく、他の宗教と関わる各個人の「体験」や「実践」のなかで信仰が保持されつつも変容していくという「宗教間体験」として捉え、ミシェル・アンリの現象学を軸に、この体験を現象学的に記述するための「宗教間体験の現象学」の基盤を構築した。さらに、この理論的な基盤に基づいて、ダライ・ラマ14世の宗教間対話や綱島梁川の宗教実践などの具体的な事例を分析することによって、宗教との対話における体験や帰属の重要性を明らかにした。
宗教哲学