研究課題
本年度は前年度の作業を踏まえ、「政治的なもの」の概念の射程ならびにその現代的な意義を検討した。研究協力者との継続的な研究会を通して、フランスに限定されない同時代の思想との関連をも検討することで、同概念の豊かな含意を明らかにすると共に、各地域での議論を背景とする概念的差異を浮かび上がらせた。その成果は単著と平行して準備中の共著に反映される。また本年度は夏季に資料収集を目的としてフランス・パリに滞在した。現地の研究者の協力が得られたため、特に70、80年代の定期刊行物など、現在では入手困難な資料の調査・収集が大いに進展した。またこの滞在中には、ジャン=リュック・ナンシーと親しい研究者・思想家にも聞き取り調査を行うことができた。70、80年代にフランスで行われた議論の模様、ストラスブール「学派」の内実など、貴重な関係者の証言が得られたが、承諾を得て、インタビュー等の形での記録・発表を行う予定である。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Νyx(ニュクス)
巻: 1 ページ: 158-167
立命館言語文化研究
巻: 26(3) ページ: 91-105
思想
巻: 1088 ページ: 333-354