平成25年度は、新しく設定した研究課題について文献調査を進めるとともに、新たに現地調査を行なった。 文献調査では近年の人類学における所有論だけではなく、隣接領域である地理学における自然資源所有に関する議論を検討した。またあわせて、気候変動緩和対策に関する国際的な議論動向のフォローを継続した。 現地調査は、これからの研究の予備的調査と位置づけ12月にパナマ、エクアドル両国で行った。パナマでは、これまでに関係を築いてきた先住民組織に加え、環境庁の気候変動対策担当者とも連絡を取った。エクアドルでは、首都であるキト市での研究機関の訪問や東部地方の街、マカスにおける関係機関の訪問、先住民集落への滞在といった活動を行なった。
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