エクアドルの先住民シュアール・パナマ東部先住民エンベラのもとでの調査をおこなった。前者については、気候変動の経済に参加する共同体の数が少ないことの他、共同体でも参加の成否をめぐり議論がわかれていた。パナマについては、気候変動をめぐる経済開発枠組みを先住民はいちど拒否したのち、交渉を再開するという、大きな事態が起こっていることがわかった。こうした動向に至った背景等を記した文書等を収集し、また先住民組織の代表者たちにもインタビューを行った。気候変動の経済の実現がうまくいかない一方で、別のかたちで森林資源を利用する経済活動が盛んになっていることを確かめることができた。
|