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2013 年度 実績報告書

エネルギー概念の系統的な理解を促す中学校理科カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25885004
研究種目

研究活動スタート支援

研究機関北海道教育大学

研究代表者

森 健一郎  北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70710755)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード中学校理科 / 概念 / エネルギー / 教科書
研究概要

小・中・高の学習指導要領で示された方向性をより具体的にしていくためには、より多くの学習プランの開発と実践、およびその効果の検証が望まれるが、その理論的な背景として、教科書で用いられている「エネルギー」の語句についての調査および研究が必要であると考えた。この点が、本研究に取り組む申請者の問題意識である。
本研究では、1年目に、日本国内で使用されているすべての教科書を対象に、「エネルギー」の語句を含んだ文章が、どのような単元で、どのくらい使用されているかを調査する計画であった。これについては、計画通り実施することができた。その経過を日本教科教育学会で発表し、概念の扱い方とデータの分析方法について有益な示唆を得ることができた。特に、データの分析方法に関しては、テキストマイニングの手法を用いてはいたものの、申請者の主観に基づく分析になる可能性が高いとの指摘を受けた。そのため、恣意的な分類にならないよう、テキストマイニングソフトをより効果的に活用していくことを2年目は意識したい。この研究の途中経過については、申請者の所属する北海道教育大学の紀要に投稿している。
2年目は、前年度の学会発表で得られた示唆をもとに、データ分析をより客観的なものにし、その結果をもとに「エネルギー」の概念で再構成すべき単元を考察することとしたい。そして、再構成すべきと判断された単元について学習プランを作成し、研究協力者(中学校教員)に実践してもらい、その効果を検証したい。これは、申請時と同様の流れとなっている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度の計画については、国内の中学校で使用されている全ての教科書を購入し、「エネルギー」という語句がどの単元でどのように使用されているかを調査し、中学校理科の単元カリキュラム開発および指導計画立案のための第一次資料とする計画であった。そのために中学校・小学校の教科書を中心に調査をおこない、学会発表を経て学内の紀要論文としてまとめた。現時点で投稿を終えていることから「おおむね順調に進展している」と判断した。

今後の研究の推進方策

平成26年度の計画については、「エネルギー」の語句が頻繁に用いられている単元が授業実践の対象となりうる。申請者はこれまでにそのような単元を選定し、中学校理科の単元で実践研究をおこなってきた。これらの実践研究の過程で、「エネルギーをもっている」、「エネルギーを出す」という表現が、いくつかの単元において横断的に使用されていることを見いだすことができた。2年目の計画では、「エネルギーをもっている」、「エネルギーを出す」ということの意味を捉えるための教材を開発、実践し、その結果を検証したい。そして、それらの実践を系統的にまとめる予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 中学校理科教科書における「エネルギー」に関する記述の分析・検討 -平成24年度新教科書の比較分析を通して-2014

    • 著者名/発表者名
      森 健一郎
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要 教育科学編

      巻: 65(1) ページ: 印刷中のため未定

  • [学会発表] 中学校理科教科書における「エネルギー」に関する記述の分析・検討 -平成24年度新教科書の比較分析を通して-

    • 著者名/発表者名
      森 健一郎
    • 学会等名
      日本教科教育学会第39回全国大会
    • 発表場所
      岡山大学

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公開日: 2015-05-28  

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