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2014 年度 実績報告書

エネルギー概念の系統的な理解を促す中学校理科カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25885004
研究機関北海道教育大学

研究代表者

森 健一郎  北海道教育大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (70710755)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードエネルギー / 概念 / 中学校理科 / 教科書
研究実績の概要

中学校学習指導要領では,理科の学習内容を「エネルギー」,「粒子」,「生命」,「地球」といった概念で再構成することが教科の目標の一つとして示されている。これらの概念のうち、特に「エネルギー」については,その抽象性が高く理解に困難が生じやすいことがかねてから指摘されてきた。また、科学用語としての「エネルギー」と、日常語としての「エネルギー」があることが認識されているものの、その使い分けについては、教科書の記述の中では明確に指摘されていないという状況である。そこで国内の中学校で使用されている中学校理科教科書における「エネルギー」の使用状況を調査し,分類などの作業を経た上で考察をおこなった。その結果,次の3点が明らかとなった。
1)「エネルギー」は,主に第1分野(物理・化学分野)で扱うことになっているが,第2分野(生物・地学分野)においても頻繁に用いられている。特に使用数が多かったのは「動物の生活と生物の変遷」単元である。
2)「エネルギー」の定義を学習するのは第3学年であるが,第1学年の教科書にも「エネルギー」が、例えば「植物の生活と種類」単元で用いられている。
3)「エネルギー」は「取り出す」,「もっている」といった表現と共に用いられているが、文脈によってその意味が異なることを指導者側は意識する必要がある。
これらを検討した結果,「エネルギーを取り出す」,「エネルギーをもっている」といった表現を理解させるための学習プランが第1学年から必要であることが示唆された。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 中学校理科教科書における「エネルギー」に関する表現の分析2014

    • 著者名/発表者名
      森 健一郎
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要 教育科学編

      巻: 65(1) ページ: 63-71

    • 謝辞記載あり
  • [学会発表] Understanding Japanese Junior High School Students’ Perceptions of Scientific Concepts Through Image Mapping Test2014

    • 著者名/発表者名
      Ken’ichiro Mori
    • 学会等名
      The Fifth Pacific Rim Conference on Education
    • 発表場所
      University of Taipei
    • 年月日
      2014-11-04
  • [学会発表] 中学校理科教科書における「エネルギー」に関する表現の分析2014

    • 著者名/発表者名
      森 健一郎
    • 学会等名
      日本教科教育学会第40回全国大会
    • 発表場所
      兵庫教育大学 神戸ハーバーライトキャンパス
    • 年月日
      2014-10-11

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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