本研究はブランドに対する経験価値であるブランド・エクスペリエンス(以下BE)に対する使用状況の影響について検討を行った。 三つの調査・分析によって、①製品・ブランド横断的に使用状況はBEに影響を与える場合があること、②BEに影響を与える使用状況はその認知構造により状況的関与度を媒介してBEに影響を与えることが判明した。これらの結果から、製品ブランドの経験価値マーケティングを行う場合は、BEを生起させる使用状況をターゲットとすることや、自社ブランドの使用状況に対する認知構造をBEが生起するように変化させることが重要であると考えられる。
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