現代アメリカ政治において、政党が社会運動や利益団体との関係しながら特定の政策争点に対する立場を変えるときに、普通の人々はそれをどのように認知するのか、その因果メカニズムを解明する研究を行った。具体的に明らかにしたことは、新しい社会運動参入に伴う政党の変化とその変化に対応して一般有権者がどの程度自らの政党帰属意識に沿った政策態度を持っているかということである。事例としては同性愛者の権利問題、人口妊娠中絶において、州レベルでの違いに関心を払いながら政党がそれぞれ特定の運動と結びついてきた過程を叙述し、そのような文脈に置かれ人々が政党帰属意識と政策態度の関係がどのように変化したのかを分析した。
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