神経経済学の行動経済学への応用を意識した2つのプロジェクトを行った。(1)金融市場において急激な価格変化が生じる際、価格をどのように予測するのか、その予測の行動経済学的モデルを構築した。これをfMRIのデータと突き合わせることで、価格の急激な変化がファンダメンタルズの変化によるケースと単なるノイズによるケースで脳活動が異なることが明らかになった。(2)報酬が大きい場合と小さい場合でセールスマンの顧客への売り込みの行動がどのように違うのかを明らかにするフィールド実験を、セールスマンの緊張の度合いと相関する生理学的データ(脈波、声のトーン)を測定しながら行った。現在、データの解析を進めている。
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