• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

自閉症スペクトラム障害におけるコミュニケーション空間の特性理解

研究課題

研究課題/領域番号 25885024
研究機関東京大学

研究代表者

浅田 晃佑  東京大学, 先端科学技術研究センター, 特任研究員 (90711705)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / パーソナルスペース / ボディイメージ
研究実績の概要

本年度は、自閉スペクトラム症者のコミュニケーション空間の特性理解に関して、前年度の主な成果であるASD者のパーソナルスペースのデータの再分析を行った。結果は、ASD者は他者及び人ではない物に対して取る距離が定型発達者よりも短いという結果が得られた。また、ASD者も定型発達者も他者とアイコンタクトがある時にそうでない時よりも対人距離を長く取る傾向が見られ、パーソナルスペースに関して、定型発達者と同様、ASD者は他者の視線手がかりを用いていることが明らかになった。この結果は、パーソナルスペースの個人差に着目し、定型発達者とは異なるかもしれないASD者のパーソナルスペースを尊重することで、両者のコミュニケーションがより円滑に進む可能性を明らかにしたという点で重要である。この研究は既に論文草稿執筆と英文校閲が終了し、現在論文投稿の最終段階にある。
この研究から派生して、ASD者のパーソナルスペースの特性に影響している要因を検討するため、自己のボディイメージの範囲について新たな実験を行った。その結果、ASD者も定型発達者も自分の肩幅を実際の大きさよりも大きく見積もるが、その傾向はASD者で大きいことが分かった。この結果は、これまで検討されてこなかったASD者のボディイメージの特性を実証的に検討したという意味で重要である。この成果に関し、日本発達心理学会第26回大会にてポスター発表を行った。
加えて、本課題のテーマであるASD者のコミュニケーション空間の特性理解に資するASD者の会話のパターンの研究に関して国際自閉症研究会議にてポスター発表を行った。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (6件) (うち招待講演 4件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 自閉スペクトラム症者のボディイメージについて2015

    • 著者名/発表者名
      浅田晃佑・東條吉邦・長内博雄・齋藤慈子・長谷川寿一・熊谷晋一郎
    • 学会等名
      日本発達心理学会第26回大会
    • 発表場所
      東京大学、東京都文京区
    • 年月日
      2015-03-20 – 2015-03-20
  • [学会発表] 『ちょうどいい会話』のルールってどんなもの?2014

    • 著者名/発表者名
      浅田晃佑
    • 学会等名
      ソーシャル・マジョリティ研究会
    • 発表場所
      東京大学、東京都目黒区
    • 年月日
      2014-09-20 – 2014-09-20
    • 招待講演
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児における会話のルールの理解2014

    • 著者名/発表者名
      浅田晃佑
    • 学会等名
      日本心理学会第78 回大会
    • 発表場所
      同志社大学、京都市上京区
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-12
    • 招待講演
  • [学会発表] 社会性の発達と障害-自閉症スペクトラム障害とウィリアムス症候群-2014

    • 著者名/発表者名
      浅田晃佑
    • 学会等名
      日本心理学会第78 回大会
    • 発表場所
      同志社大学、京都市上京区
    • 年月日
      2014-09-12 – 2014-09-12
    • 招待講演
  • [学会発表] Development of Pragmatic Language Understanding in Children with Autism Spectrum Disorder2014

    • 著者名/発表者名
      Asada, K., Itakura, S., Okanda, M., Moriguchi, Y., Yokawa, K., Konishi, K., Kumagaya, S., & Konishi, Y.
    • 学会等名
      International Meeting for Autism Research
    • 発表場所
      Atlanta, USA
    • 年月日
      2014-05-16 – 2014-05-16
  • [学会発表] Understanding of conversational rules in children with autism spectrum disorders2014

    • 著者名/発表者名
      Asada, K.
    • 学会等名
      Seminars on the Development of Social Communications: Insights into Cultural Effects and Communicative Disabilities
    • 発表場所
      東京学芸大学、東京都小金井市
    • 年月日
      2014-05-05 – 2014-05-05
    • 招待講演
  • [図書] 発達科学の最前線2014

    • 著者名/発表者名
      浅田晃佑
    • 総ページ数
      213 (169-187)
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi