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2014 年度 実績報告書

クエスチョニングの発達過程をめぐる縦断的実証研究

研究課題

研究課題/領域番号 25885069
研究機関帝京平成大学

研究代表者

荘島 幸子  帝京平成大学, 健康メディカル学部, 講師 (70572676)

研究期間 (年度) 2013-08-30 – 2015-03-31
キーワードクエスチョニング / 生態学的環境 / 発達過程 / セクシュアリティ / 質的調査
研究実績の概要

本研究の第一目的は、青年期および成人期における自己のセクシュアリティ(性自認や性指向)のステータスが「未定」から「確定」へと辿るクエスチョニングの人々の発達過程の一端を明らかにすることである。そこで、クエスチョニングの発達過程における生態学的システムを解明するために、インタビュー調査およびアンケート調査を行った。質量の手法により、彼らの生態学的システムのヴァリエーションが明らかになった。発達段階により異なるシステムの構成が見出された。
本研究は今後の大規模縦断研究のための基礎研究に位置づけられており、縦断的実証研究に盛り込む質問項目を練り上げることが第二の目的であった。「セクシュアリティの決定は時間経過を含み、他者との関係性や環境との相互作用により生じる」という構成主義的仮説(荘島, 2008)に基づき、質問項目が作成された。すなわち、①他者との関係性と②環境を含む質問項目が作成された。
人のセクシュアリティの発達は未知の領域が未だ多い領域である。本研究の意義は、生態学的環境とともにクエスチョニングの発達過程を明らかにしようとする試みにある。本研究ではセクシュアリティのステータスが未定段階にあり、性自認や性指向が定まらないクエスチョニングと言われる人を対象としたことが重要なポイントである。彼らのセクシュアリティの発達がどのような軌跡を描くのか、またそれはどのような契機によって生じているのかを解明することは発達研究にも一石を投じるものと考えられる。それは単に性的少数者を現在のセクシュアリティの在り様だけをみて「LGBTQ」といったように既存のカテゴリに分類する行為ではない。セクシュアリティの揺らぎというポイント(発達の契機)に着目して時間的経過を含んで捉えなおすことは、人の豊かな性/生を掬い取る行為に他ならないのである。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 性的マイノリティ者とのインタビュー実践における“聞けなさ”を巡る一考2014

    • 著者名/発表者名
      荘島 幸子
    • 学会等名
      日本心理学会
    • 発表場所
      同志社大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2014-09-10 – 2014-09-12
  • [学会発表] The Self Formation of a mother with a lesbian daughter2014

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Shojima
    • 学会等名
      The 8th International Conference on the Dialogical Self
    • 発表場所
      The Hague University, The Hague, The netherlands
    • 年月日
      2014-08-19 – 2014-08-22
  • [備考] 帝京平成大学教員紹介

    • URL

      https://www.thu.ac.jp/teacher_info_admin/profiles/detail/2107

  • [備考] 個人のホームページ

    • URL

      http://www001.upp.so-net.ne.jp/sachiko-s/

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公開日: 2016-06-01  

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