研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、チェルノブイリ事故後の日本の脱原発運動を分析しながら、都市住民から生まれた民主主義の思想を明らかにした。放射能測定、選挙キャンペーン、直接行動、移住といった異なる行動を対象にしながら、そこに共通する民主主義の志向を浮き彫りにした。さらに、本研究は、原発の利害関係者のネットワークである「原子力ムラ」の統治の論理がいかに変化したかも明らかにした。チェルノブイリ事故後、運動の動員に危機感を持ち、フェミニズムやエコロジーの論理を流用しながら、統治の論理に組み込んだことを示した。
政治社会学