研究課題/領域番号 |
25885122
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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研究機関 | 大阪国際大学短期大学部 |
研究代表者 |
柏木 智子 大阪国際大学短期大学部, その他部局等, 講師 (90571894)
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研究期間 (年度) |
2013-08-30 – 2015-03-31
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キーワード | 子どもの貧困 / ソーシャル・キャピタル / 地域 |
研究概要 |
本研究の目的は、「子どもの貧困」問題に有効なソーシャル・キャピタル構築の条件を明らかにすることである。 平成25年度は、そのために、以下の作業課題を行った。 第一に、4月から10月にかけて、次の3つの国内外の先行研究・実践事例調査結果の精査を行った。一つ目は、子どもの貧困・健康・学力・虐待に関するもの、二つ目は、ソーシャル・キャピタルに関するもの、三つ目は、教育と福祉の接続に関するものである。第二に、11月には、貧困状態の保護者と子どもの日常生活の聞き取り調査を行うために、大阪府内でフィールドを選定し、調査依頼を行った。調査対象校として、小・中各2校を選び、調査依頼については、市教育委員会・学校・学校の福祉関係者に対して訪問、メール、電話等で行った。第三に、12月にインタビュー調査項目の検討と調査用紙の作成を行った。これについては、先行研究の整理と問題点を把握した上で行った。インタビューでは、保護者と子どもの日常生活の様子について具体的に把握できるよう工夫した。第四に、12月~3月にかけて、調査選定校でのフィールドワークを行った。子どもの授業中の態度、休み時間の様子、放課後の過ごし方等についての参与観察を行った。 第五に、平成26年2~3月に調査対象校でのインタビューを実施した。インタビュー対象者は、地域住民、教職員、民生委員や児童相談所職員などの福祉関係者となった。得られたデータは随時文字化し、分析を行うために整理した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた研究目的を達成するために、作業課題を設定していた。 その作業課題のすべてをなし終えたので、研究はおおむね順調に進展していると判断した。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方策については、平成25年度に遂行した作業課題を踏まえた上で、これまでと同様に当初の計画通りに進めていくことと考えている。これまでのところ、調査遂行にあたり支障はなく、現在も順調に調査と分析が進んでいるため、研究目的を達成できる予定である。
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