本研究では日本の医学保健分野と理工農分野を対象に、インプットとして教員数、博士課程在籍者数、医局員・その他の研究員数、研究費を使用し、アウトプットとして論文数、被引用数を使用して大学の研究生産の効率性について分析した。分析の結果、医学保健、理工農分野の両方において、効率的な大学群との研究生産の効率性の乖離は次第に小さくなっていることが分かった。さらに、女性の比率が他の分野と比較して高い医学保健分野を対象として、女性研究者の割合と外部資金の割合が研究生産の効率性に影響を与えるのかを分析した結果、女性研究者の割合と外部資金の割合が増加すると研究生産の効率性に正の影響を与えることが分かった。
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