研究課題
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本研究では、企業レベルのパネルデータを用いて、社会保険料負担の変化が企業行動に及ぼす影響を実証的に検証した。分析の結果、社会保険料負担の増加は、短期的には企業利益の抑制によって吸収されることが明らかとなった。また、社会保険料の増加は中期的には主として賃金・雇用に大きな影響を及ぼすが、設備投資も抑制していることが明らかになった。また、海外進出を行うかどうかの意思決定には影響を与えていないものの、既に海外進出を行っている企業の対外直接投資を増加させた可能性があることも明らかとなった。
Public Economics