本研究では、Sloan Digital Sky Survey第III期(SDSS-III, 2009-2014)におけるBaryon Oscillation Spectroscopic Survey (BOSS)で観測された史上最大規模の銀河カタログの、3次元クラスタリング分布における大小スケールの赤方偏移歪みという効果を用いて、一般相対性理論の検証を行った。宇宙論的スケールで一般相対性理論が破れる証拠は見つからなかった他、ニュートリノ質量の厳しい制限を得た。また理論的に予言されるダークマターハロー分布の理論予言法や、ダークマターハローとBOSS銀河を結びつける新しい方法論を発展させた。
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