k重調和写像の研究を行った.特に,完備リーマン多様体から非正曲率を持つ空間形へのk重調和写像の研究を行った.得られた結果は次の通りである. 1. k-エネルギー有限性より弱いある積分条件の元,k重調和写像が調和であることを示した. 2. 浦川教授,中内教授との共同研究により,有限な4-エネルギーと有限なテンション場のL4ノルムを持つ3重調和等長はめ込みが調和となることを示した.また,平均曲率一定な3重調和部分多様体を研究し,有限な4-エネルギーの仮定の元,これが調和となることを示した. これらの結果は大域版一般化されたChen予想の肯定的部分的解決である.
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