本研究課題では、Matched Filter法をHi-netの連続地動記録に適用することにより、従来の震源決定法では得られなかった微小な内陸地震(おおむねM1以下)の検出を行った。その結果、2000年10月から2014年6月までの期間中に、テンプレート地震を含めて約380万個の微小地震を検出した。さらに、この微小地震活動が活発化する時期とM6.5以上の内陸地震発生との関係を調べたが、本震発生直前の期間以外にも微小地震活動が活発化する事例があり、微小地震活動の活発化がそのまま大地震発生の前兆となるわけではないことが明らかとなった。
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