CdSeクラスターを保護分子しているシステインの状態を様々に制御して合成し、CdSeマジックサイズクラスター(以下MSC)の成長過程を調べた。さらに、固体NMR法という分子と分子の相互作用を測定できる実験手法や元素分析、熱重量分析を行い、CdSe MSCと保護分子であるシステインの相互作用を含めた構造を解析した。 Cd前駆体水溶液がpH>11かつシステイン/Cd比<4のときにCdSe MSCが成長することを明らかにした。固体NMRよりCdSe MSCを保護しているシステイン分子はNH2がCdSe MSCと結合しているものとしていないものが同じ程度の量存在することを明らかにした。
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