複合型酸窒化物BaTaO2Nは660nmまでの幅広い可視光を吸収でき、また水の分解に適したバンド構造を有しており有望な光電極材料である。本研究ではBaTaO2Nに異種金属イオンをドープすることにより、ドナー密度を制御し、高効率な水分解用光アノードの調製を試みた。その結果、Mo, Niをドープすることによって顕著に光電流が向上することを見出した。これらの電極に酸素生成用助触媒としてCoOxを担持することで、光電流値、その安定性ともに向上し、また可視光水分解反応がほぼ量論比で進行することを見出した。
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