本研究では、結晶粒界の重要性を調査するため、次のような4つのTiFe合金を準備して調べた。焼鈍したTiFe合金は水素吸収を示さなかった。溝ロールで圧延した場合は、サブミクロンサイズの亜結晶粒が形成し、部分的に水素吸収を示した。HPT加工したり ボールミルした場合は、ナノサイズの結晶粒が形成し、水素吸収は完全に生じた。したがって、ナノサイズの結晶粒が生じると、TiFeは容易に活性化されることになった。 本研究では、Mg2Niの水素吸蔵特性についても調べた結果、TiFeと同様な結果が得られ、高密度の結晶粒界は水素貯蔵合金の活性化に有効であることが知られた。
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