光通信信号を低雑音に増幅するための位相感応増幅器(PSA)の検討を行った。多値変調信号から搬送波位相を抽出する効率を検討した。搬送波抽出用素子の工夫により効率が従来よりも10dB以上向上することを明らかにした。PSAを安定に動作させるための位相同期回路(PLL)の見直しを行い、安定した位相同期が得られ、かつPLLによる信号品質の劣化が抑えられることを実証した。さらに2つのPPLN導波路を偏波を直交させて用いることにより、偏波多重された信号のPSAを実証した。またPSAの分散耐性を実験的に評価し、信号帯域内の位相変化が一定値以下では、PSAの効果によって信号品質が改善することを明らかにした。
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